
今日は七種(ななくさ)。今朝は七草粥をいただきました。今どきは便利なものでスーパーでフリーズドライの七草が売っていて、我が家も手抜きのソレ。
七種は本来、正月六日に野原に出て七種の料を摘むことや、その晩に囃し言葉を唱えながら俎板の上で包丁で菜を叩く、そして当日の朝に粥に入れる、それらのプロセスから楽しむ風習。フリーズドライをパラパラっとでは余りに味気ない。
「七草にもらい笑ひやあさつ腹」(来山)
それでも、七草粥をそっと口に運ぶと季節感という最上の味覚に頬が緩む。シンプルな味わいの中に感じられる美味しさに、何となく幸せな気分になる七種の良き朝。