自宅の庭の「つわぶき」の花が咲いている。

私の実家から株分けして祖母が紅葉(もみじ)の木の下に植えたつわぶき。昨年は花が咲く前に次女が全部ぶっち切ってしまったので愛でることが出来ず。今年は無事に咲きました。ここで一句。
「落つ雨にすぐ掃きやめぬ石蕗(つわ)の庭」(中村汀女)
花も然ることながら、雨に濡れるつわぶきの葉が艶やかで綺麗。雨が降る中、傘をさしながら暫し鑑賞です。「石蕗(つわ)の花」は初冬の季語。11月7日は立冬。暦の上でも間もなく冬。今日の冷たい雨は冬の訪れを感じますね。
ちなみに、雨に濡れて艶やかと言ったが、つわぶきの名は「艶葉蕗(つやはぶき)」、つまり「艶のある葉のフキ」から転じたと云われています。また、私も2度訪れたことがあり古い町並みの中に教会があったりして情緒があって大好きな「津和野」(@島根県)は、つわぶきが野生していたことから「石蕗(つわ)の野」と呼ばれ、これが転じて「津和野」となったとも云われています。全くの余談ですが。