
音楽雑誌を買わなくなって久しいのです。ハードロックの「BURRN!」なんかは長く買っていた。ギターを弾いていた頃には「YOUNG GUITAR」や「Player」なんかも買っていた。ミーハーなところでは「Music Life」や「IN ROCK」なんかも懐かしいなぁ。しかし、切り売りのダウンロードミュージックがメインストリームになると音楽自体への興味を失って音楽雑誌も買わなくなってしまった。
ところが、一昨日の日経新聞の夕刊の片隅の記事で紹介されていた「ERIS(エリス)」という音楽雑誌を試しに読んでみると面白い。「ERIS」は年に4回発行する電子書籍。有料(1599円)の紙本もあるということですが、電子配信なら無料。そして、何が特徴かと言えば文字がギッシリで文章を読ませる音楽雑誌だということ。1万字以上の長い読み物が並ぶ誌面。連載記事も面白い。音楽雑誌にはお決まりのライブレポートや新譜レビューは逆に無い。音楽自体を熱く語ることがコンセプトの雑誌。じっくり「読める」のですね。
使い捨てのダウンロードミュージックなんてどうでもいいのです。流行とか最新なんて興味無いのです。大量生産大量消費の安売り情報になってしまった音楽。ダウンロードしてお手軽に聴く以外の部分、背景や思想といったものに私は興味あるのですね。売るが為の雑誌では切り捨てられる部分をコッテリ語る「ERIS」という雑誌。素晴らしい。
ところで、「ERIS」は「BCCKS(ブックス)」という無料で電子書籍を作成したり販売したり出来るサービスを通して配信されています。この仕組みも面白いですね!もともと極めて敷居の高かった本を作るという「出版」が、インターネットの普及によって素人にも極めて身近で現実的なものになった。私も何か本を作って配信してみようかな!?マニアックなヤツを。それにも興味がある。