今朝の初日の出。自宅デッキより。
明けましておめでとうございます。旧年中は多くの方々に大変お世話になりました。今年も1年間どうぞよろしくお願いします。
過去にも新年の抱負的な言葉を敬愛する開高健から引用してきました。「festina lente(悠々として急げ)」であったり、「漂えど沈まず」であったり。カッコつけ過ぎと少々気恥ずかしくもありますが、例によりまして巨匠の遺した言葉を私の今年のテーマとさせていただきます。
「毒蛇(どくじゃ)はいそがない」
巨匠が「フィッシュオン」の取材でタイを訪れた際に王族の方から教えられたというタイの諺(ことわざ)。「festina lente」にしても「漂えど沈まず」にしても同様に昔から伝わる古言。それを解釈し直し現代の光を当てるのが上手い。さすが、マエストロ。
まあ、それはいいとして肝心の「毒蛇はいそがない」。細かな説明はしません。何とも「凄み」のある言葉でしょう。表面的に捉えれば「ふ~ん」という感じですが。この言葉を胸に秘め自分の意思を貫き通す。言葉の裏に隠れる意思の強さが「凄み」として滲み出ていること、分かりますか?
一応、今年はヘビ年だということに因みまして・・。そんな毒蛇に私はなりたい。