あけましておめでとうございます。今年も1年間よろしくお願いします。今年も自宅のウッドデッキから初日の出を拝むことが出来ました。昨年は雪がちらつく寒い元旦だったと記憶していますが、今年は穏やかな元旦の朝です。
さて、敬愛する小説家
開高健の言葉を借りて新年の抱負とするというキザなことを続けている私。過去にもを思い出してみると・・
「
festina lente(悠々として急げ)」であったり、
「
漂えど沈まず」であったり、
「
毒蛇はいそがない」であったり、
「
おだやかになることを学べ(STUDY TO BE QUIET)」であったり、
「
明日、世界が滅びるとしても、今日、あなたはリンゴの木を植える」と。
格好つけ過ぎと気恥ずかしくもありますが、例によりまして巨匠の遺した言葉を私の今年のテーマとさせていただきます。
「死を忘るな(memento mori)」
「白昼の白想」というエッセイ集の中で紹介されているラテン語の警句。一般的には「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「汝は死を覚悟せよ」などと訳されるが、小説家はこの言葉が発する強い衝動に幼少期やベトナムなどに於ける自らの過酷な体験を重ねながらも逆にシンプルに表現している。
毎年の抱負の言葉。私の座右の言葉。にもかかわらず1年を振り返ると、その言葉が本当に私の中で生きていたのか?と自問する。ただの格好つけじゃないかと、と。意識しなければ人生はだらだらと続く。日常に句読点を打ち、その時その瞬間を全力で生きる。そんな1年としたいと思います。