記憶が求める味

keylargo

2015年08月07日 20:13

別にどうってこともないチープな冷凍の味だけど、昔よく食べたという「記憶が求める味」がある。私にとってその一つが「スマル亭」。静岡県の中東部がメインの立ち食いうどん・そばのチェーン店。静岡市で働いていた銀行員時代によく立ち寄った。その頃の記憶と共に時々無性に食べたくなる。

今日は研修の帰り、静岡に出たついでに昼に立ち寄る。私の場合は専ら「しらす天ぷらうどん」450円也。立ち食いにしては高めの料金設定も記憶と変わっていない。

今回は揚げたしらすを乗せた味付きご飯がついた「スマル定食」にしてみた。600円也。しらす天ぷらとしらす揚げがダブルでクドイのに注文した後気付いた。

ほとんど衣を食ってる感じのしらす天ぷらが、甘辛く濃い目の汁をたっぷり吸ってフニャフニャになったのを麺と一緒にすする。これこれ、この味!20年前と同じく両替町のスマル亭でしらす天ぷらうどんを食べ、青葉通りのベンチに座って一服。満たされたのはお腹ではなく記憶。美味いとか不味いとかを超越した味に満足。

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